“慕情”の読み方と例文
読み方割合
ぼじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
澄み渡った月を眺めながらも、思いはたちまち故郷の空、都の空、恋しい人への慕情ぼじょうとなるのも無理のないことであった。
なぜ私たちは、親子でいながら、ここの一水も自由に越えられぬ身なのでしょうか。人間の子でないのなら、こんな慕情ぼじょうにも溺れますまいに……宗良にはこの涙が止まりません。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)