“欣慕”の読み方と例文
読み方割合
きんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが、彼女に漠然と理想的人格の価値を感じさせ、欣慕きんぼと到達の願望を起させ、また信仰の胚種を、その核の中で微かに膨らせて行った。
地は饒なり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
自分を信じてくれて、その子供じみた信頼のうちに、自分の天才を欣慕きんぼしているあの人のいいキョルネルに。きっとあざけるであろう、嘆願するであろう、騒ぎ立てるであろう——あの友は。
余よりも年少なる英国紳士についてその一挙一動を学ぶ事は骨格の出来上りたる大人が急に角兵衛獅子かくべえじしの巧妙なる技術を学ばんとあせるが如く、如何に感服し、如何に崇拝し、如何に欣慕きんぼして
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)