“景慕”の読み方と例文
読み方割合
けいぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
願望を含めて、博雄ひろおと名付ける。偏狭者へんきょうしゃによって悩まされたことの記念と、伊藤博文を景慕けいぼする気もちを象徴しょうちょうしたものであった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
ことに、かれらはすべて、おさない時から子守歌こもりうたにも信玄しんげん威徳いとくをうたったをもっている甲斐かいの少女だ。国はほろびても、その景慕けいぼや愛国の情熱じょうねつは、ちいさなむねえている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わがはいはつねに男伊達だての制度を景慕けいぼする者である。なかでも幡随院長兵衛ばんずいいんちょうべえのごときは、これを談話に聞いても、書籍に読んでも、じつに我が意を得たものとして尊崇そんすうせざるを得ぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)