“そうきゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒼穹50.0%
蒼虬16.7%
曹休8.3%
曹邱8.3%
匆急4.2%
宗久4.2%
宗及4.2%
躁急4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駿河のくにへはいったのは十月はじめのよく晴れた日で、すでに雪を冠った富士山が、蒼穹そうきゅうをぬいてかっきりとそびえたっているのがみえた。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
天保時代の梅室ばいしつ蒼虬そうきゅうあたりの句を月並調つきなみちょうと言って排斥するのであるが、天明時代のこの蓼太の句などに、すでにその傾向は多少見えていたのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
諸人これを見れば、すなわち曹操の甥で、曹休そうきゅうあざな文烈ぶんれつという若武者。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「旅烏ですから、何人だれも力になってくれる者がないのです、曹邱そうきゅう季布きふをたすけたように」
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ただわれわれ科学の畑のものが見ると、二マイルもの遠方から水路を導くのに一応の測量設計もしないでよくも匆急そうきゅう素人仕事しろうとしごとで一ぺんにうまく成効したものだという気がした。
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「あの方のことだ。天王寺屋の宗久そうきゅうどのか、油屋へでも立ち寄って、話しこんでおられはせぬか」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それも九州博多ばかりでなく、さかいにはいわゆる堺商人の称もあるほど、天王寺屋宗及そうきゅう、千宗易、松井友閑など、当代の武将に伍しても、人物達識決して見劣りしない傑物は、何人となく数えられる。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)