“梅室”の読み方と例文
読み方割合
ばいしつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京では蕪村の系統は既に絶えて、僅に月居げつきょが残って居る位、その外は蒼虬そうきゅう梅室ばいしつなどいうくだらぬ奴がいるのだから、これは江戸の方が勝です。
俳句上の京と江戸 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
天保時代の梅室ばいしつ蒼虬そうきゅうあたりの句を月並調つきなみちょうと言って排斥するのであるが、天明時代のこの蓼太の句などに、すでにその傾向は多少見えていたのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
蕪村ぶそんの句には牡丹の趣がある。闌更らんこうの句は力は足らんけれどもやはり牡丹のやうな処がある。梅室ばいしつなども俗調ではあるが、松葉牡丹まつばぼたん位の趣味が存して居る。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)