“梅子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うめこ60.0%
うめのみ10.0%
ばいし10.0%
むめこ10.0%
ウメノミ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅子うめこさん!梅子うめこさん!ぐに手套てぶくろつて頂戴てうだい!』とこゑがして、やがてパタ/\と梯子段はしごだんのぼちひさな跫音あしおとがしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
言いすてて武男はかつて来なれし屋敷うちを回り見れば、さすがにる人あれば荒れざれど、戸はことごとくしめて、手水鉢ちょうずばちに水絶え、庭の青葉は茂りに茂りて、ところどころに梅子うめのみこぼれ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
梅がを結ぶ毎に、少年等はこれを摘み取り、相擲あひなげうつてたはむれとした。当時未だ曾て梅子ばいしの黄なるを見るに及ばなかつたのである。既にして榛軒が歿し、弟子が散じた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
梅子むめこはもうおれに会わないだろう』かれは繰り返し繰り返し言った。
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
梅子ウメノミの うみて昼さへ寐まほしく 思ふさ月に、はやなりにけり○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)