“芬香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんかう50.0%
ふんこう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金と銀との花の盞から静かにこぼれ落ちる金と銀との花の芬香ふんかうは、大気の動きにつれて、音もなくあたりにとほり、また揺曳する。
水仙の幻想 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
また春が来ますと、今までは蕭条しょうじょうとして常磐木ときわぎのほかの万木千草はことごとく枯れ果てたかと思われていた中に、その一つの枯木の枝頭にこつとして芬香ふんこうを吐くところの白いものを見出みいだします。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)