“舷窓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんそう60.0%
げんさう20.0%
まど20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舷窓げんそうをば火光あかりを漏らさじと閉ざしたれば、温気うちにこもりて、さらぬだに血気盛りの顔はいよいよくれないに照れり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
翌朝よくあさ銅鑼どらおどろ目醒めさめたのは八三十ぷんで、海上かいじやう旭光あさひ舷窓げんさうたうして鮮明あざやか室内しつないてらしてつた。船中せんちゆう三十ぷん銅鑼どら通常つうじやう朝食サツパー報知しらせである。
そうして、舷窓まどからはいってくる薄暗いひかりは、船の揺れかたによって、その窓が海の方へ向いたり、空の方へ向いたりするたびごとに色が変わっていた。