“げんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玄宗43.5%
幻想26.1%
舷窓13.0%
還相8.7%
原叟4.3%
厳霜4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大金持になつた杜子春は、すぐに立派な家を買つて、玄宗げんそう皇帝にも負けない位、贅沢ぜいたくな暮しをし始めました。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かれは、ともだちとうでみ、調子ちょうしをそろえて、労働歌ろうどうかをうたった。そのこえひびあいだは、うつくしい数々かずかず幻想げんそうかびました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
壁のまん中に、舷窓げんそうぐらいの穴が一つあいていた。そのあたりは、やや高くなり、壁も垂直にけずってあったが、ほりにくいせいか奥行のせまいたなのようになっていた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかもこの往還の二種の回向えこうを離れては、少なくとも他力教はないのです。いや、単に浄土教のみではありません。一切の仏教は、ことごとくこの往相おうそう還相げんそうとの二つの世界を離れてはないのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
大徳寺代々のうちでの随一の能書家(これは私の独断であるが)春屋しゅんおく禅師の書、池野大雅いけのたいがの書、良寛りょうかん和尚の書、茶人元伯げんぱく原叟げんそうなどの書などと共通なところを持っているかのように思われる。
一茶の書 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
しかしそこにもなお生命を求めて、みずごけやすげのような可憐かれんな植物が、湿地をおおうて繁茂する。やがて厳霜げんそうのおとずれとともに、これらの草々も白く枯れるであろう。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)