“透垣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいがき33.3%
すきがき33.3%
すいがい16.7%
すかしがき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大部分は朽ちてしまったあとの少し残った透垣すいがきのからだが隠せるほどのかげへ源氏が寄って行くと、そこに以前から立っていた男がある。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
草むらの乱れたことはむろんで、檜皮ひわだとかかわらとかが飛び散り、立蔀たてじとみとか透垣すきがきとかが無数に倒れていた。わずかだけさした日光に恨み顔な草の露がきらきらと光っていた。
源氏物語:28 野分 (新字新仮名) / 紫式部(著)
半蔀几帳はじとみきちょうの屋内より出でて、忽ち築地ついじ透垣すいがいの外を瞥見べっけんする心地する。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
英夫の家へ行く、路地の曲り角に、低い石の透垣すかしがきをまわした、洒落しゃれた家がある。——二、三年前まで、英夫の同級生の、祥子しょうこたち一家の住んでいた家だった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)