“檜皮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひわだ75.0%
ひはだ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「たそがれ、はかまをはいた女官が、院の檜皮ひわだ屋根の上に見えたが、そのうちに御池殿おいけどの(尊氏の住居)のうちへ消えた」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姫君は檜皮ひわだ色の紙を重ねて、小さい字で歌を書いたのを、こうがいの端で柱のれ目へ押し込んで置こうと思った。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
目に情けなく見える単衣ひとえに、はかま檜皮ひはだ色の尼の袴を作りなれたせいか黒ずんだ赤のを着けさせられていて、こんな物も昔着た物に似たところのないものであると姫君は思いながら
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
糺の森かみのみたらし秋澄みて檜皮ひはだはひてぬ神のみたらし
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)