“すいがき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
透垣50.0%
透籬50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大部分は朽ちてしまったあとの少し残った透垣すいがきのからだが隠せるほどのかげへ源氏が寄って行くと、そこに以前から立っていた男がある。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
と言いながらも、その座敷とこちらの庭の間に透垣すいがきがしてあることを言って、そこの垣へ寄って見ることを教えた。薫の供に来た人たちは西のわたどのの一室へ皆通してこの侍が接待をするのだった。
源氏物語:47 橋姫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
前栽の透籬すいがきの外などに植ゑたるは、まことによし。眼近きあたりに置きて見んはいさゝかおもしろからざるべくや。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
通りかゝりの百姓衆ひゃくしょうしゅうに、棕櫚縄しゅろなわ蠅頭はえがしらに結ぶ事を教わって、畑中に透籬すいがきを結い、風よけの生籬いけがきにす可く之にうて杉苗を植えた。無論必要もあったが、一は面白味から彼はあらゆる雑役ぞうえきをした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)