“すいがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
翠蓋40.0%
水涯20.0%
水害20.0%
透垣20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松は墓標の上に翠蓋すいがいをかざして、黄ばみあからめる桜の落ち葉点々としてこれをめぐり、近ごろ立てしと覚ゆる卒塔婆そとば簇々ぞくぞくとしてこれをまもりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
天風よ 吾をあわれんで 水涯すいがいを渡せ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
搏浪はくろう水涯すいがいけわ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ一、二年水害すいがいをまぬがれた庭は、去年きょねんより秋草がさかんである。花のさかりには、まだしばらくまがありそうだ。主人はけさも朝涼ちょうりょうに庭を散歩さんぽする。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
半蔀几帳はじとみきちょうの屋内より出でて、忽ち築地ついじ透垣すいがいの外を瞥見べっけんする心地する。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)