“すきとお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
透通53.3%
透徹28.9%
透明11.1%
4.4%
透取2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけエ時分には散々おふくろに苦労をさせました…勇助さん此の水を御覧なさい、能く澄んでるでしょう、透通すきとおって底が見えるぐらいだのに
しかし秩父の連山は一点の曇も無く、ちぎれ雲の漂う南の空に、紫を帯びた藍の透徹すきとおるような色に聳えているのが堪らなく嬉しかったのである。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
見ても、薄桃色に、また青く透明すきとおる、冷い、甘い露の垂りそうな瓜に対して、ものほしげに思われるのを恥じたのであろう。茶店にやや遠い人待石に——
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いつかきりがすうっとうすくなって、お日さまの光が黄金色きんいろすきとおってきました。やがて風がきりをふっとはらいましたので、つゆはきらきら光り、きつねのしっぽのような茶色の草穂くさぼ一面いちめんなみを立てました。
薄紅色うすべにいろ透取すきとお硝子杯コップの小さいのを取って前に引いたが、いま一人哲学者と肩をならべて、手織の綿入に小倉こくらはかまつむぎの羽織を脱いだのを、ひも長く椅子の背後うしろに、裏をかえして引懸ひっかけて
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)