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透明
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すきとお
ふりがな文庫
“
透明
(
すきとお
)” の例文
それは、色のない
透明
(
すきとお
)
ったものが光っているようでいて、そのくせどうも
形体
(
かたち
)
の
明瞭
(
はっきり
)
としていない、まるで気体のようなものでした。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
見ても、薄桃色に、また青く
透明
(
すきとお
)
る、冷い、甘い露の垂りそうな瓜に対して、もの
欲
(
ほし
)
げに思われるのを恥じたのであろう。茶店にやや遠い人待石に——
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
むろん
酒
(
さけ
)
もございました……
濁
(
にご
)
っては
居
(
お
)
りませぬが、しかしそう
透明
(
すきとお
)
ったものでもなかったように
覚
(
おぼ
)
えて
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
編笠をもれた
頤
(
あご
)
の色が、
透明
(
すきとお
)
るようにあお白く、時々見える唇の色が、べにを
注
(
さ
)
したように紅いのが気味悪いまでに美しく、野苺に捲きついた青大将だと、こう形容をしたところで
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これは眼の処へ
透明
(
すきとお
)
ったドロドロのようなものが
附着
(
くっつ
)
いていてそれが黄身の白い
紐
(
ひも
)
と連結してあります。エ、分りませんか。どんな玉子でもこの通りに黄身の両端から白い筋が出ていましょう。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
“透明”の解説
透明
とは、物体の反対側や内部にあるものが透けて見えること。極端な場合には間にある物体が存在しないかのように感じられる。また曇ったり、歪んだりはしているが透けて見えることを半透明という。
転じて「透明な」「透明性」などの形で、比喩として様々な意味・文脈でも用いられる概念である。特に行政や企業の運営状況等の公開に関連して「透明性」の語が用いられる。
(出典:Wikipedia)
透
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“透明”で始まる語句
透明人間
透明壁
透明白膏
透明板
透明猫
透明硬膜