“まどかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
窓掛62.5%
窓帷25.0%
6.3%
窓懸6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白い蚊帳かやのついた寝台ねだい籐編とうあみの椅子と鏡台と洗面器の外には何もない質素な一室である。壁には画額ゑがくもなく、窓には木綿更紗もめんさらさ窓掛まどかけが下げてあるばかり。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
患者も附添いもんだように黙って、離れていた。埃深い窓帷まどかけには、二時ごろの暑い日がさして来た。そこへ院長が、助手を二人つれて入って来た。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
まどかけを引かざれば、室の内外の光景は明白に我眼に映ぜり。この家の裏の方、側廂かたびさしに通ずる大なるはしごの室内より見ゆる處に、別に又一つの窓あるをも、われは此時始て認め得たり。
くだんの洋風の室数まかずを建て増したもので、桃色の窓懸まどかけを半ば絞った玄関わきの応接所から、金々として綺羅きらびやかな飾附の、呼鈴よびりん巻莨入まきたばこいれ、灰皿
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)