“室数”のいろいろな読み方と例文
旧字:室數
読み方割合
まかず80.0%
へやかず20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くだんの洋風の室数まかずを建て増したもので、桃色の窓懸まどかけを半ば絞った玄関わきの応接所から、金々として綺羅きらびやかな飾附の、呼鈴よびりん巻莨入まきたばこいれ、灰皿
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
室数まかず多けれども至ってひと寡少すくななる深川のやかたは、その夜よりにぎわしくなれり。綾子が厚きなさけにて、ただにかの婦人のみならず、なお彼に附随せる犬をもあわせて養いぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私のゐた花屋は室数へやかずが五室位のバラツク式平家ひらやで随分見すぼらしい下宿屋であつたが、それでも下宿人は満員であつた、皆なおとなしい人ばかりで高声一つ立てるものはない。
札幌時代の石川啄木 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)