“とば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トバ
語句割合
賭場47.3%
鳥羽29.7%
17.6%
1.4%
騰波1.4%
0.7%
0.7%
賭博0.7%
鳥波0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜は矢來の酒井樣の賭場とばで、宵から張り續け、尻の毛まで拔かれるほど取られて、夜半に歸つて來ると、出逢ひ頭に曲者と鉢合せを
俊寛は、ふと鳥羽とばで別れるとき、妻の松の前から形見かたみに贈られた素絹しろぎぬの小袖を、今もなおそのままに、持っているのに気がついた。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
と云いながら多助の胸ぐらを取り、力に任せて突きとばす。突かれて多助はひょろ/\と横に倒れかゝりましたが、やっと踏みこらえながら
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
貴方あなたの国では、闇の事をマーヤのとばりだなぞとは云ひませんか?」
アリア人の孤独 (新字旧仮名) / 松永延造(著)
騰波とばあふみは暮にけり
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
と、空から高くとばわる声。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぬるむといいたげないろをめっきり川面へただよわせてきているすみだ川の景色もきょうばかりは曇り日のよう暗く見えた。ホンノリとした青空さえが、果てしらぬ灰いろのとばりかと感じられた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「兎も角も、明日行つて見よう。本當にお時が盜つたのなら、右から左へ、賭博とばや吉原へ持つて行つてバラく氣遣ひはない」
大串おほくしから續いた館大寶たてだいはうは、西は平沼ひらぬま(後の大寶沼だいはうぬま)東は鳥波とばうみに挾まれて、唯「しま」と呼ばれた頃らしい、黒鳥くろとりなにがしの築いた城は島の城と呼ばれたといふ口碑つたへはあるけれど
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)