“黒鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろとり33.3%
くろどり16.7%
ブラック・バード16.7%
マール16.7%
メルロ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達が泊っている下宿屋の、私達の寝室の窓の下で一羽の黒鳥くろとりが巣を作っています。最初に彼女は卵を生みました。そして今、彼女はそれをかえさなければならないのです。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
待っていてくださるような気がするの。……もしあの方が本当にこの世にいないとすれば、わたしのような黒鳥くろどりは生きている甲斐かいはないわ
宝石の序曲 (新字新仮名) / 松本泰(著)
うちではからすといっているが、山鳩くらいの大きさの真黒な鳥が、ずいぶんたくさんいる。黒鳥ブラック・バードというのだそうである。
ウィネッカの秋 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
欧州にもこれに劣らぬえらい話があってアルペルッス・マグヌスの秘訣に人もし兎の四足と黒鳥マールの首をあわぶればたちまち向う見ず無双となって死をだもおそれず
あつかましくも顏を上げつゝ神にむかひ、さながら一時ひとときの光にあへる黒鳥メルロのごとく、今より後我また汝を恐れずと叫べり 一二一—一二三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)