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鳥羽
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とば
ふりがな文庫
“
鳥羽
(
とば
)” の例文
苦労の中にも
助
(
たすく
)
る神の結び
玉
(
たま
)
いし縁なれや嬉しき
情
(
なさけ
)
の
胤
(
たね
)
を宿して帯の祝い
芽出度
(
めでたく
)
舒
(
の
)
びし
眉間
(
みけん
)
に
忽
(
たちま
)
ち
皺
(
しわ
)
の
浪
(
なみ
)
立
(
たち
)
て騒がしき
鳥羽
(
とば
)
伏見
(
ふしみ
)
の戦争。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
俊寛は、ふと
鳥羽
(
とば
)
で別れるとき、妻の松の前から
形見
(
かたみ
)
に贈られた
素絹
(
しろぎぬ
)
の小袖を、今もなおそのままに、持っているのに気がついた。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そこでどこまでもお
姫
(
ひめ
)
さまのお
供
(
とも
)
をして行くつもりで、まず
難波
(
なにわ
)
のおとうさんのうちへお
連
(
つ
)
れしようと
思
(
おも
)
って、
鳥羽
(
とば
)
から
舟
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
りました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
されば
鳥羽
(
とば
)
伏見
(
ふしみ
)
の戦争、
次
(
つい
)
で官軍の東下のごとき、あたかも
攘夷藩
(
じょういはん
)
と攘夷藩との
衝突
(
しょうとつ
)
にして、たとい徳川が
倒
(
たお
)
れて薩長がこれに代わるも
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
この時
根津
(
ねづ
)
に
茗荷屋
(
みょうがや
)
という
旅店
(
りょてん
)
があった。その主人
稲垣清蔵
(
いながきせいぞう
)
は
鳥羽
(
とば
)
稲垣家の重臣で、
君
(
きみ
)
を
諌
(
いさ
)
めて
旨
(
むね
)
に
忤
(
さか
)
い、
遁
(
のが
)
れて商人となったのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
直ぐに物産陳列館へ入ったけれど、
鳥羽
(
とば
)
の真珠で懲りている団さんは西陣織や友禅染の並べてあるところは成る可く早足で通り
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
多分、
鳥羽
(
とば
)
の
三喜山
(
みきやま
)
海産部で好いと思うが、ま、そう云って問い合して見てくれ給え。そして、大急ぎでそいつを呼び出すんだ
死の快走船
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
土佐
(
とさ
)
へ
御流罪
(
ごるざい
)
の時などは、七条から
鳥羽
(
とば
)
までお
輿
(
こし
)
の通るお道筋には、
老若男女
(
ろうにゃくなんにょ
)
が
垣
(
かき
)
をつくって皆泣いてお見送りいたしたほどでございました。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
志州
(
ししゅう
)
の
鳥羽
(
とば
)
までは汽車、鳥羽から
紀伊
(
きい
)
のK港までは定期船、それから先は所の漁師にでも頼んで渡して貰う外には、便船とてもないのである。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
嘉隆は、伊勢の産だとあり、その一子は、
鳥羽
(
とば
)
の城主
原監物
(
はらけんもつ
)
の
聟
(
むこ
)
でもあるというので、信長も相当に
礼遇
(
れいぐう
)
し、その言にもかなり耳をかたむけた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのとき、角屋金右衛門が彼をひきとって、面倒をみてくれることになった。金右衛門は志摩のくに
鳥羽
(
とば
)
港で、回船と海産物の問屋を営んでいる。
扇野
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
おなじ観光都市の
鳥羽
(
とば
)
では、点景になる
海女
(
あま
)
のモデル料は、五百円だと聞いている。サト子は、わが身の貫禄を考えあわせて、一時間、三百円ときめた。
あなたも私も
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
一隅
(
はじ
)
には、
座蒲団
(
ざぶとん
)
を何枚も折りかさねた側に香立てを
据
(
す
)
えた
座禅
(
ざぜん
)
場があります。
壁間
(
かべ
)
には、
鳥羽
(
とば
)
僧正
(
そうじょう
)
の
漫画
(
まんが
)
を仕立てた長い
和装
(
わそう
)
の額が五枚
程
(
ほど
)
かけ連ねてあります。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
鳥羽
(
とば
)
へ遊びに行って、
松風村雨
(
まつかぜむらさめ
)
気取りの
海女
(
あま
)
姉妹を手に入れ、さんざん
弄
(
もてあそ
)
んだ挙句、江戸まで
跟
(
つ
)
いて来られ、一と騒ぎやったとか、——箱根の
湯女
(
ゆな
)
に追っかけられて
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
西暦一一六七年、
平清盛
(
たいらのきよもり
)
は、太政大臣を辞し、一僧侶となった。そうして権力を握るにいたった。その権力は十八年間つづいた。清盛は、法皇を
鳥羽
(
とば
)
殿に押しこめた。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
されば日に増し募る入道が無道の
行爲
(
ふるまひ
)
、一朝の怒に其の身を忘れ、小松内府の
諫
(
いさめ
)
をも用ひず、恐れ多くも後白河法皇を
鳥羽
(
とば
)
の北殿に押籠め奉り、卿相雲客の或は累代の官職を
褫
(
はが
)
れ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
今朝
鳥羽
(
とば
)
を立つ時、
皆春樓
(
かいしゆんろう
)
で紹介状を書いてくれた上野の宿屋へ預けて置いて、單身月ヶ瀬に直行して彼地に泊まり、今宵は梅花はなくとも、十分梅溪の山水に浸らうと思つてゐたのに
伊賀国
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
一三八
治承
(
ちしよう
)
三年の秋、
平
(
たひら
)
の重盛
病
(
やまひ
)
に
係
(
かか
)
りて世を
逝
(
さ
)
りぬれば、
一三九
平相国
(
へいさうこく
)
入道、
一四〇
君をうらみて
一四一
鳥羽
(
とば
)
の
離宮
(
とつみや
)
に
籠
(
こ
)
めたてまつり、かさねて
一四二
福原の
茅
(
かや
)
の宮に
困
(
くるし
)
めたてまつる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
右の燒打を
初
(
はじめ
)
として、翌年正月の
鳥羽
(
とば
)
、
伏見
(
ふしみ
)
の戰ひ、其他すべては「
文藝倶樂部
(
ぶんげいくらぶ
)
」の臨時増刊、第九年第二號「諸國年中行事」といふ
中
(
うち
)
に、「三十五
年前
(
ねんぜん
)
」と題して私は委しく話した事がある。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
伏見
(
ふしみ
)
、
鳥羽
(
とば
)
の戦いはすでに戦われた。うわさは実にとりどりであった。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、そのほかは、北は
千本
(
せんぼん
)
、南の
鳥羽
(
とば
)
街道の
境
(
さかい
)
を尽くして、蚊やりの煙のにおいのする、
夜色
(
やしょく
)
の底に埋もれながら、
河原
(
かわら
)
よもぎの葉を動かす、微風もまるで知らないように、沈々としてふけている。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この山の海の
眺
(
なが
)
めにたぐへては
屋島
(
やしま
)
も
鳥羽
(
とば
)
もなほ
如
(
し
)
かずけり
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
……私が、な、まだその前に、
鳥羽
(
とば
)
の
廓
(
くるわ
)
に居ました時、……
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
関白基房は、
鳥羽
(
とば
)
古川
(
ふるかわ
)
のあたりで髪を下して出家した。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
おい、僕ですよ、奥さん、
鳥羽
(
とば
)
ですつたら……。
世帯休業
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「
鳥羽
(
とば
)
の近くでございます」
参宮がえり
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
伏見
(
ふしみ
)
、
鳥羽
(
とば
)
の
戦
(
たたかい
)
を以て始まり、東北地方に押し詰められた佐幕の
余力
(
よりょく
)
が、春より秋に至る間に
漸
(
ようや
)
く衰滅に帰した年である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「はい。古市へ泊って伊勢音頭を見なければ話になりませんからな。あなた方は何うでもやはり
鳥羽
(
とば
)
でございますか?」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と、
罵
(
ののし
)
り出した。
鳥羽
(
とば
)
の
九鬼嘉隆
(
くきよしたか
)
も、忘恩の徒である、人でなしであると、家康に、理由を聞かせるのであった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんな
風
(
ふう
)
にして、
一月
(
ひとつき
)
もかかって、やっとのことで、
京都
(
きょうと
)
に
近
(
ちか
)
い
鳥羽
(
とば
)
という
所
(
ところ
)
に
着
(
つ
)
きました。
鳥羽
(
とば
)
で
舟
(
ふね
)
から
岸
(
きし
)
に
上
(
あ
)
がると、もうすぐそこは
京都
(
きょうと
)
の
町
(
まち
)
でした。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
御位を
堀河
(
ほりかは
)
天皇に譲り給うた後、
院庁
(
ゐんのちやう
)
を開いて、おん自から、万機を総攬し給ひ、次の
鳥羽
(
とば
)
天皇、
崇徳
(
すとく
)
天皇まで御三代の間は、白河上皇の院政が続いたのである。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
その夜、雁屋信助が来て、帰ったあと、ほぼ一
刻
(
とき
)
ほど経ったころに、老女の
鳥羽
(
とば
)
から使いがあった。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
先年
鬼界
(
きかい
)
が島の
流人
(
るにん
)
たちがきょうは都へ上ると聞いた時、私は夢かとよろこんで取るものもとりあえず
鳥羽
(
とば
)
までまいりましたけれども、康頼殿と成経殿の
輿
(
こし
)
は帰ったけれども
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
鳥羽
(
とば
)
の海女が幾度か東京へ来て、浅草公園や上野の博覧会で海中の作業を見せましたが、これは風俗上の問題から中形の
浴衣
(
ゆかた
)
か何かを着せて、
真当
(
ほんとう
)
の裸体は客に見せませんでしたが
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
或日、
天
(
そら
)
長閑
(
のどか
)
に晴れ渡り、
衣
(
ころも
)
を返す風寒からず、秋蝉の
翼
(
つばさ
)
暖
(
あたゝ
)
む
小春
(
こはる
)
の空に、瀧口そゞろに心浮かれ、常には行かぬ
桂
(
かつら
)
、
鳥羽
(
とば
)
わたり巡錫して、嵯峨とは都を隔てて
南北
(
みなみきた
)
、
深草
(
ふかくさ
)
の
邊
(
ほとり
)
に來にける。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
大地震の区域は
伊勢
(
いせ
)
の山田辺から
志州
(
ししゅう
)
の
鳥羽
(
とば
)
にまで及んだ。東海道の諸宿でも、出火、
潰
(
つぶ
)
れ
家
(
や
)
など数えきれないほどで、
宮
(
みや
)
の
宿
(
しゅく
)
から
吉原
(
よしわら
)
の宿までの間に無難なところはわずかに二宿しかなかった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
持同心
跪踞
(
ひざまづき
)
居る時に
警蹕
(
けいひつ
)
の聲と
諸
(
もろ
)
ともに月番の老中
志州
(
ししう
)
鳥羽
(
とば
)
の城主高六萬石從四位侍從松平右近
將監
(
しやうげん
)
源
乘包
(
のりかね
)
殿上座に
着座
(
ちやくざ
)
あり右の方三
疊
(
でふ
)
程
(
ほど
)
下り若年寄上州
館林
(
たてばやし
)
の城主高五萬石從五位
に朝散太夫
(
てうさんのたいふ
)
太田備中守源
資晴
(
すけはる
)
殿引き續いて寺社奉行
丹羽
(
たんば
)
國永井郡
園部
(
そのべ
)
の領主高二萬六千七百石從五位朝散太夫小出信濃守
藤原英貞
(
ふぢはらひでさだ
)
殿大目付には
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
万難を排して、今やこの方面の赤松円心や細川定禅らの西国勢と手をむすび、そして
鳥羽
(
とば
)
伏見から羅生門にわたる都門の動脈を
扼
(
やく
)
してしまったものである。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
主立
(
おもだ
)
つたものは
鳥羽
(
とば
)
と云ふ女であつたらしい。これは江戸浪人
榊田六左衛門重能
(
さかきだろくざゑもんしげよし
)
と云ふものゝ
女
(
むすめ
)
で、振姫の侍女から初子の侍女になり、遂に亀千代附になつたのである。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
もう
間
(
ま
)
もなく
京都
(
きょうと
)
の
町
(
まち
)
に
近
(
ちか
)
い
鳥羽
(
とば
)
という
所
(
ところ
)
まで
来
(
き
)
かかりますと、一
軒
(
けん
)
の
家
(
いえ
)
で、どこかうち
中
(
じゅう
)
よそへ
旅
(
たび
)
にでも
立
(
た
)
つ
様子
(
ようす
)
で、がやがやさわいでおりました。
若者
(
わかもの
)
はふと
考
(
かんが
)
えました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
鳥羽
(
とば
)
というのはお部屋さま付きの老女から、若君の
抱守
(
だきもり
)
にあがった人ですけれど、その鳥羽とかいう人と、三沢
頼母
(
たのも
)
という人、それから仙台の本丸城代、この人の名は忘れましたわ
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
これはいわゆる城下の
盟
(
ちかい
)
であって、これほど大きな恥辱はない、もし万一ますます乱暴をきわめて上京でもする様子があったら弊藩は一同死力を尽くして拒もう、
淀
(
よど
)
鳥羽
(
とば
)
から上は一歩も踏ませまい
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ところが、
海口
(
かいこう
)
まで来てみると、嘉隆のひきいる
鳥羽
(
とば
)
の水軍は、急に方向をかえて、沖へ走り出している。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのほかに老女の
鳥羽
(
とば
)
、里見十左衛門、伊東七十郎という顔ぶれであった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
初め
麹町
(
こうじまち
)
八丁目の
鳥羽
(
とば
)
藩主稲垣対馬守
長和
(
ながかず
)
の邸内にあったのが、中ごろ築地海軍操練所内に移るに及んで、始めて攻玉塾と称し、次で
芝
(
しば
)
神明町
(
しんめいちょう
)
の
商船黌
(
しょうせんこう
)
と、
芝
(
しば
)
新銭座
(
しんせんざ
)
の陸地測量習練所とに分離し
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
また、さきのおととし、
鳥羽
(
とば
)
の
院
(
いん
)
と、
待賢門院
(
たいけんもんいん
)
さまも、お臨みで、
神泉苑
(
しんせんえん
)
の競べ馬に、
下毛野
(
しもつけ
)
の兼近が、見事な勝をとったのも、たしか、四白の
鹿毛
(
かげ
)
であったわ
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——かねて、伊賀路から奥大和をこえ、和泉方面までを遊撃して来られた足利又太郎高氏どのの一軍が、昨夕、
洛外
(
らくがい
)
鳥羽
(
とば
)
に着いたとのお届け出にござりますので」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここから南へ一里半、
幡豆郷
(
はずのごう
)
、
乙川
(
おとかわ
)
、小宮田、横須賀、
鳥羽
(
とば
)
、岡山、
相場
(
あいば
)
、
宮迫
(
みやはざま
)
の七村は、足利氏の昔から吉良氏の領地じゃ——知らぬようだから教えておいてやろう。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宇治や
鳥羽
(
とば
)
の川舟が一切止まったとかで、
市
(
いち
)
に着く荷が、その夕は入って来ない。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
界隈
(
かいわい
)
の野伏をかたらって、
乱波組
(
らっぱぐみ
)
(第五列)をつくり、放火とともに、敵の中へ
混
(
こ
)
み入るのを妙としていた男だが、この朝も、
狐河
(
きつねがわ
)
から
鳥羽
(
とば
)
へのあいだで、ふと目ざましい大将姿が六
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
“鳥羽”で始まる語句
鳥羽絵
鳥羽殿
鳥羽僧正
鳥羽伏見
鳥羽田
鳥羽蔵
鳥羽港
鳥羽畷
鳥羽繪
鳥羽桟敷