“狐河”の読み方と例文
読み方割合
きつねがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、東軍の一将、奥州白河の結城光広ゆうきみつひろの子、親光の一軍で、さきごろから狐河きつねがわの辺で敵の赤松勢と対峙していたが、俄に旗を巻いて、宮方へとうじてしまったものである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この界隈かいわいの野伏をかたらって、乱波組らっぱぐみ(第五列)をつくり、放火とともに、敵の中へみ入るのを妙としていた男だが、この朝も、狐河きつねがわから鳥羽とばへのあいだで、ふと目ざましい大将姿が六
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)