“警蹕”の読み方と例文
読み方割合
けいひつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあ、もうそろそろ始まるぞと思っているうちに、動座どうざ警蹕けいひつを合図に全町の灯火がひとつ残らずいっせいにバッタリと消される。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あわてて有背後うしろに隠して、おやじめ皮肉なことをしやアがる……隣近所、気まずい眼顔をあわせていると、シーッ! シッ! と警蹕けいひつの声。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
やがてシッ/\という警蹕けいひつの声が聞えますと、正面に石川土佐守肩衣かたぎぬを着けて御出座、そのうしろにお刀をさゝげて居りますのはお小姓でございます。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)