“崇徳”の読み方と例文
読み方割合
すとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして少し下つた處に崇徳すとく上皇を祭つたお宮があつた。あたりは廣い松林で、疎ならず密ならず、見るからに明るい氣持がした。
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
崇徳すとく天皇も、近衛幼帝も、みなこれ、かしこ傀儡かいらいたるにすぎません。神にもあらず、人間にもあらず、ただしきかげの御生命であったに過ぎない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御位を堀河ほりかは天皇に譲り給うた後、院庁ゐんのちやうを開いて、おん自から、万機を総攬し給ひ、次の鳥羽とば天皇、崇徳すとく天皇まで御三代の間は、白河上皇の院政が続いたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)