窓掛カアテン)” の例文
私はやしきの方へ行く前に其處に這入つて行つた。そこは大變に清潔で小ざつぱりとしてゐた。飾窓には小さな白い窓掛カアテンがかゝつてゐた。
そして、博士が静かに屍体を抱き上げると、モウパア警部が、その頚部くびに固く食い込んでいる窓掛カアテンの紐を解いた。
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
やがて、女は靜に身を飜して、白い窓掛カアテンの裏に隱れてしまつた。私はそのうしろ姿に何となく暗い影を感じた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
廊下に向かった巌丈がんじょうな扉へ、錠をしっかりおろしてから、沙漠に面した玻璃ガラス窓へも用心の為に鍵をい、レースの窓掛カアテンを引いてから、虫捕香水を布団へ振りかけ、それで安心したと見え
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
右の方は、深紅しんく窓掛カアテンひだが私の視野しやを遮り、左の方は、透明な窓硝子が私を庇護かばつて呉れたが、荒凉くわうりやうたる十一月の日から私を引き離しては呉れなかつた。
旧式な作りで、壁に、頑丈な鉄の鉤が打ち込んであって、それに重い窓掛カアテンを通す鉄棒がかかっている。
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
私は、窓臺の上へのぼつて、兩足を寄せて、マホメット教徒のやうにあぐらをかいた。さうして、赤い綿毛の窓掛カアテンを殆んど引いて、二重の隱れ場所にをさまつた。
前述の通り、壁に、厳丈な鉄の鉤が打ち込んであって、それが、重い窓掛カアテンを通す鉄棒を支えている。
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)