“もうせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毛氈97.2%
盲戦1.4%
毛艶0.7%
絨氈0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楽器の前は青い毛氈もうせんで敷きつめられた舞をまう所になっていた。構造は能のそれのように、三方の見所からは全く切り離されていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
およそ、真に国を愛する者には、愛する国土を用いて利のない盲戦もうせんはやれません。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それらが座敷に敷いてある往時むかし父が眠くなるとその端を取って葉巻虫のように身体に巻きつけて寝たという紺の毛艶もうせんの端の上に載っています。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼はそこのあと片付けを命ぜられて、部屋の中をあちこちしながら働いていたが、ふと絨氈もうせんの端につまずいて倒れた。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)