“じゅうせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柔泉25.0%
絨氈25.0%
縦線25.0%
銃尖25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「四の柔泉じゅうせんは、氷の如く冷やかで、炎暑を越えてきた旅人はみな飛びついて飲むが、これを飲んで助かった人間はむかしから一人もなかった」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蘇武の存在は彼にとって、崇高な訓誡くんかいでもあり、いらだたしい悪夢でもあった。ときどき彼は人をつかわして蘇武の安否を問わせ、食品、牛羊、絨氈じゅうせんを贈った。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
それだけのはなしさえもなかなか尽きるものではない。一より九に至るの数を九格正方内きゅうかくせいほうないに一つずつ置いて、縦線じゅうせん横線おうせん、対角線、どう数えても十五になる。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
袖姿見てかがみは、瞳のごとく背後うしろざまに巨なる銅像を吸った。拳銃ピストルは取直され、銃尖じゅうせんが肩からのぞいた……磨いた鉄鎚かなづちのように、銅像の右の目に向ったのである。