“義歯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれば94.4%
ぎし5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼頭さんは私の自白をきいてられたと見えてたちまち青酸を以て自殺されました。その青酸はかねて義歯いればの中へ入れてあったものです。
呪われの家 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
上の前歯は二本を抜かし、後は全部義歯いればであった。笑うと義歯が露出した。それが私には好もしくなかった。だがその眼は可愛かった。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
明日前歯を二枚削り取ってしまいますので、お婆さんのようになりますから、義歯ぎしが……いいえ、総入歯じゃございませんわ。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「源太郎や、絹子さんはね、隆鼻術と美眼術びがんじゅつ義歯ぎしをしたくておいでになったんだそうですよ。説諭せつゆをして下さいって伯父さんからお手紙が来ていますのよ」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)