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『探巣遅日』
ふりがな文庫
『
探巣遅日
(
たんそうちじつ
)
』
もうそろそろ、もずが巣を営む季節が近づいてきた。私は毎年寒があけて一日ごとに日が長くなってくると、少年のころ小鳥の巣を捜すのに憂き身をやつしたのを思いだしてひとりでほほえむのである。小鳥のうちで巣をつくりはじめるのは、もずが一番早い。もずは …
著者
佐藤垢石
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
毛氈
(
じゅうたん
)
容
(
かたち
)
盗
(
ぬす
)
仕業
(
しわざ
)
何処
(
どこ
)
初午
(
はつうま
)
啼
(
な
)
帛
(
きぬ
)
框
(
かまち
)
田圃
(
たんぼ
)
箱棟
(
はこむね
)
行方
(
ゆくえ
)
雲雀
(
ひばり
)
靡
(
なび
)