“青毛氈”の読み方と例文
読み方割合
あおもうせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
テーブルには相変らず虫のくった青毛氈あおもうせんがかけてあり、「思無邪」と書いた正面の額も、昔どおりであった。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
空はかすみだってあがって往った鳥は、しばらく姿を消して鳴声ばかり聞えていたが、やがていきおいよくななめにおりて来て花の中に隠れた。林の下は青毛氈あおもうせんを敷いたように芝草しばくさが生えていた。
山寺の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)