“こうそんじゅ”の漢字の書き方と例文
語句割合
公孫樹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今晩は旧暦によりますと、霜月しもつきの十六日。夜の十時には月高くお裏山の公孫樹こうそんじゅにかかって、老梟寒飢ろうきょうかんきに鳴く。一陣の疾風雑木林を渡って、颯々さつさつの声あり」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
銀杏は黄葉こうようの頃神社仏閣の粉壁朱欄ふんぺきしゅらんと相対して眺むる時、最も日本らしい山水をす。ここにおいて浅草観音堂の銀杏はけだし東都の公孫樹こうそんじゅ中のかんたるものといわねばならぬ。
「今晩は陰暦十一月十六日、夜の十時には月高くお裏山の公孫樹こうそんじゅにかかって、老梟寒飢ろうきょうかんきに鳴く。一じん疾風しっぷう雑木林をわたって、颯々さつさつの声あり。ちょうど手頃でございますぞ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)