“葭戸越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしどご50.0%
よしどごし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
確かに二階の梯子段はしごだんの上り口に、誰かうずくまっているものがあって、その視線が葭戸越よしどごしに、こちらへ向けられているようでしたから、すぐに飛び起きて、そこまで出て行って見ましたが
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鶴沢宮歳つるさわみやとしとあるのを読んで、ああ、お師匠さん、と思う時、名の主は……早や次の葭戸越よしどごし背姿うしろすがたに、うっすりと鉄瓶の湯気をかけて、一処ひとところ浦の波が月に霞んだようであった。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)