“葭簾”の読み方と例文
読み方割合
よしず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラツ八は少し這ひ加減に葭簾よしずの下の方を押すと、其處だけは、くひと縁が切れて、手に從つて、かなり大きい穴が開いて行くのです。
切米きりまい、お扶持米ふちまい御役料おやくれうの手形書替へをする。札差の前身は、その役所近くに食物や、お茶を賣つてゐた葭簾よしずばりの茶店だつたのだ。
花火と大川端 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
異人館の丘の崖端がけはしから川を見下ろすと、昼間見る川はにぎやかだつた。河原の砂利じゃりに低く葭簾よしずの屋根を並べて、遊び茶屋が出来てゐた。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)