“植付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うゑつ66.7%
うえつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
独逸では戦争から起る人口の減少を気遣つて、戦線に立つてゐる元気な壮丁さうていに、時々休暇ひまを呉れて郷里くにに帰らせ、婦人をんなと見れば無差別に子種を植付うゑつけようとしてゐる。
宗助そうすけいしうへしばつて扇骨木かなめ奇麗きれい植付うゑつけたかき沿ふて門内もんないはひつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この頃、銀座通に柳の苗木なえぎ植付うえつけられた。この苗木のもとに立って、断髪洋装の女子と共に蓄音機の奏する出征の曲を聴いて感激を催す事は、鬢糸びんし禅榻ぜんとうたんをなすもののくすべき所ではない。
正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著)