“百媚”の読み方と例文
読み方割合
ひゃくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後宮の美姫びき三千とはいわない。けれど、一笑すれば百媚ひゃくび生ず、といえるぐらいな美人は何人かある。侍女老女まで入れると、その数も桃園の桃より多い程だ。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一度び笑えば百媚ひゃくび生ずといわれた美貌も、すっかりやつれ果て、長い黒髪をがっくり横たえて、頭を上げるのもやっとというその姿は、まさに、梨花りか一枝いっし春雨はるあめぶ、という風情であった。