見送おく)” の例文
うちのものも、いっしょにきて、まちへゆかれるおじいさんを見送おくったのです。むらから、こうして、くるまいて、てゆくものは、ほかにも幾人いくにんかありました。
少女がこなかったら (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年しょうねんは、かえって、あいさつしながら、ていくと、うし姿すがた少女しょうじょとおじいさんが見送おくっていて
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
にん無限むげん感慨かんがいで、えなくなるまで、いっしょに、そのとりかげ見送おくっていたのであります。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少女しょうじょは、おじょうさんの行方ゆくえをうらめしそうに見送おくっていますと、おじょうさんの姿すがたは、ゆうもやのうちにかくれて、えていってしまいました。少女しょうじょは、しかたなく、さびしいほうへとあるいてゆきました。
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
若者わかものは、あつれいをのべて、おしえられた方角ほうがくへ、まちしてゆくべく、ふたたび、あらしのきすさむやみなかて、ったのであります。そのあとを、しばらく主人しゅじんは、だまって見送おくっていました。
般若の面 (新字新仮名) / 小川未明(著)