範囲かぎり)” の例文
旧字:範圍
提灯の光の届く範囲かぎりの、茫と明るい輪の中へ、しきりに降り込む粉雪が、縞を作って乱れるのを、鋭いその眼で見詰みつめてはいるが、それは観察しているのではなく、無心に眺めているのであった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)