“居崩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくず75.0%
ゐくづ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓦へかむせてあるむしろへ、居崩いくずれたままにうっ伏したお綱は、生まれて初めてしんから悲しいということを知って、誰に気づかいもなく、シク、シク……とすすり泣きを洩らしていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪之丞は、その瞬間、もう、荒薦あらごもの上に、なまめかしく居崩いくずれてはいなかった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
氣象者らしい娘が、意氣地もなく居崩ゐくづれて、それはいかにも哀れ深い姿です。