)” の例文
がらがらと、岩のえる響き。——ちょうど其が、此盧堂の真上の高処たかに当って居た。こんな処に道はない筈じゃが、と今朝起きぬけに見ると、案の定、赤岩の大崩崖おおなぎ
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
え崖の櫨子しどみの蕾しゆせて雨のつちしみみ附き見ゆ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天地ゆ命を惜む心だに今暫しにて忘れ果つべし
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
枯山を断つえ跡や夕立雲
不器男句集:02 不器男句集 (新字旧仮名) / 芝不器男(著)