“徳川家斉”の読み方と例文
読み方割合
とくがわいえなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは十一代将軍徳川家斉とくがわいえなりの末の娘で淡路守の本家、因州鳥取三十二万五千石の城主、松平相模守慶徳さがみのかみよしのり嫁合めあわせるため、淡路守を仮親として、暫く此処ここで育てて居るのでした。
五百いおは十一、二歳の時、本丸に奉公したそうである。年代を推せば、文政九年か十年かでなくてはならない。徳川家斉とくがわいえなりが五十四、五歳になった時である。御台所みだいどころ近衛経煕このえけいきの養女茂姫しげひめである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)