“相斉”の読み方と例文
旧字:相齊
読み方割合
あいひと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近県近郷の学校の教師、無論学生たち、志あるものは、都会、遠国からも見学にきたうこと、須賀川の牡丹ぼたんの観賞に相斉あいひとしい。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大砲を打込むばかり、油の黒煙を立てるなかで、お誓を呼立つること、矢叫びに相斉あいひとしい。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかも、打睡うちつぶるばかりの双のまぶたは、細く長く、たちまち薬研やげんのようになって、一点の黒き瞳が恍惚こうこつと流れた。その艶麗えんれいなるおもての大きさは銅像の首と相斉あいひとしい。男の顔も相斉しい。