一臂いちび)” の例文
私も人々の間にまじって一臂いちびの力をふるい一人の悪漢をじあげましたが、よく見るとそれは皮肉にも竹内だったのです。
暗夜の格闘 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
彼は——高天原の国に未練のなかった彼は、それらの民に一臂いちびの労を借してやった事はあっても、それらの民の一人となって、老いようと思った事は一度もなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)