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変
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かわり
ふりがな文庫
“
変
(
かわり
)” の例文
旧字:
變
獲物の
有無
(
ありなし
)
でおもしろ味に
変
(
かわり
)
はないで、またこの
空畚
(
からびく
)
をぶらさげて、
蘆
(
あし
)
の中を
釣棹
(
つりざお
)
を担いだ処も、工合の
可
(
い
)
い感じがするのじゃがね。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一首は、
楽浪
(
ささなみ
)
の志賀の辛崎は元の如く何の
変
(
かわり
)
はないが、大宮所も荒れ果てたし、むかし船遊をした大宮人も居なくなった。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
頸が確りと繃帯で巻かれ、消毒剤の
匂
(
におい
)
が強く鼻をうつ、然しひどく頭痛がするだけで別に気分に
変
(
かわり
)
はなかった。
廃灯台の怪鳥
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
梅花の
匂
(
におい
)
ぷんとしたに
振向
(
ふりむけ
)
ば柳のとりなり玉の顔、さても美人と感心した所では
西行
(
さいぎょう
)
も
凡夫
(
ぼんぷ
)
も
変
(
かわり
)
はなけれど、
白痴
(
こけ
)
は其女の影を自分の
睛
(
ひとみ
)
の底に
仕舞込
(
しまいこん
)
で忘れず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
妻子の葬儀には母も
妹
(
いもと
)
も来た。そして人々も当然と思い、二人も当然らしく
挙動
(
ふるま
)
った。自分は母を見ても妹を見ても、普通の会葬者を見るのと何の
変
(
かわり
)
もなかった。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
平和の鳩の生まれ
変
(
かわり
)
かと思われる姫草ユリ子の純真無邪気な姿が、見る見るレントゲンにでもかけられたような灰色の醜い骸骨の姿に解消して行く光景を幻視した。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
窓越に見える直ぐ前の煙草屋の二階には、死体はもう解剖のために運ばれて行ったので、普段と
変
(
かわり
)
なく、スリ
硝子
(
ガラス
)
のはまったその窓には、電気が明るくともっていた。
銀座幽霊
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
煩
(
うる
)
さいぢやありませんか、傲慢だとか傲慢でないとかそれが私の態度なら面倒臭いからどちらでもあなたの下さる方を頂戴しておきますよ、どつちだつて私に
変
(
かわり
)
はありやしないから。
青山菊栄様へ
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
運と時と
変
(
かわり
)
とにさよならを言うときまで
心のゆくところ(一幕)
(新字新仮名)
/
ウィリアム・バトラー・イエイツ
(著)
「千代子さん。お
変
(
かわり
)
もなくって。」
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
何やっぱり道はおんなじで聞いたにも見たのにも
変
(
かわり
)
はない、旧道はこちらに相違はないから
心遣
(
こころや
)
りにも何にもならず、もとより
歴
(
れっき
)
とした図面というて
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
むすめよ、運も時も
変
(
かわり
)
も
心のゆくところ(一幕)
(新字新仮名)
/
ウィリアム・バトラー・イエイツ
(著)
変
常用漢字
小4
部首:⼡
9画
“変”を含む語句
変化
大変
変遷
相変
変物
異変
風変
変更
変形
不相変
有為転変
変貌
面変
変改
変若水
変名
変若
変種
豹変
唐変木
...