“唐変木”のいろいろな読み方と例文
旧字:唐變木
読み方割合
とうへんぼく96.4%
たうへんぼく3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なあに、こんな唐変木とうへんぼくにあこのくれえでなけあ通じねえんで、大きな声は地声だ。やい人殺し兇状は——と来やがらあ。どうでえ」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
酔狂もいい加減になさい。こっちは大事な商売をほったらかして来ているんだ。唐変木とうへんぼくめ。ばかばかしいのを通り越して腹が立ちます。
黄村先生言行録 (新字新仮名) / 太宰治(著)
手前てめえが盗みをして置きながら、手前で人を呼びや世話は無え、唐変木たうへんぼくとは始めから知つちやゐるが、さりとは男らしくも無え野郎だと、おれは急に腹が立つたから、其処にあつた枕をひつ掴んで
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)