“とうへんぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐変木87.1%
唐偏木9.7%
唐偏朴3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酔狂もいい加減になさい。こっちは大事な商売をほったらかして来ているんだ。唐変木とうへんぼくめ。ばかばかしいのを通り越して腹が立ちます。
黄村先生言行録 (新字新仮名) / 太宰治(著)
瑜瑕ゆか並びおおわざる赤裸々の沼南のありのままを正直に語るのは、沼南を唐偏木とうへんぼくのピューリタンとして偶像扱いするよりも苔下の沼南は微笑を含んでかえって満足するであろう。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
唐偏朴とうへんぼくのあののっそりめに半口やるとはどういうわけ、日ごろの気性にも似合わない、やるものならば未練気なしにすっかりやってしまうが好いし
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
のろりのろりとしたたか清めて碁盤肌ごばんはだにでも削ろうかとひがみを云ったこともありました、第一あいつは交際つきあい知らずで女郎買い一度一所にせず、好闘鶏鍋しゃもなべつつき合ったこともない唐偏朴とうへんぼく
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)