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変
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へん
ふりがな文庫
“
変
(
へん
)” の例文
旧字:
變
普通
(
ふつう
)
の
焚火
(
たきび
)
の焔なら
橙
(
だいだい
)
いろをしている。けれども木によりまたその
場処
(
ばしょ
)
によっては
変
(
へん
)
に赤いこともあれば大へん黄いろなこともある。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
婆さんが云うには、あの鳴き声はただの鳴き声ではない、何でもこの辺に
変
(
へん
)
があるに相違ないから用心しなくてはいかんと云うのさ。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
変
(
へん
)
はここだけでなく、下の仁王堂、二ノ丸
櫓
(
やぐら
)
、諸所の木戸や仮屋からも黒煙を噴いて、山じゅうが
轟
(
ごう
)
ッと
火唸
(
ひうな
)
りしていたのであった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その頃、僕のうちの隣りに、まあ
狂女
(
きちがい
)
と云うのだろう、妙な女がひとり住んでいた。たび重なる不幸で頭が
変
(
へん
)
になってしまったんだね。
狂女
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
妻の容子がドウも
変
(
へん
)
になりました。私も気をつけて見て居ると、
腑
(
ふ
)
に落ちぬ事がいくらもあるのです。主人が馬車で帰って来ます。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
それかと云って、
厚着
(
あつぎ
)
をして
不形恰
(
ぶかっこう
)
に着ぶくれた
胴
(
どう
)
の上に青い小さな顔が
乗
(
の
)
って居る此の
変
(
へん
)
な様子で人の集まる処へ
出掛
(
でか
)
ける気もしない。
秋風
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
先
(
ま
)
づ
検疫船
(
けんえきせん
)
が
来
(
き
)
て
検疫医
(
けんえきい
)
が
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
む。一
等
(
とう
)
船客
(
せんかく
)
一
同
(
どう
)
大食堂
(
だいしよくだう
)
に
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
められて、
事務長
(
じむちやう
)
が
変
(
へん
)
な
所
(
ところ
)
にアクセントをつけて
船客
(
せんかく
)
の
名
(
な
)
を
読
(
よ
)
み
上
(
あ
)
げる。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
「はい。」と返事をして立ちあがると、
光吉
(
こうきち
)
は手早くその新しい
洋服
(
ようふく
)
を着た。着てしまうと
変
(
へん
)
にからだを動かしてはわるいような気がした。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
私は
更
(
あらた
)
めて、この
変
(
へん
)
てこな荷物の持主を観察した。そして、持主その人が、荷物の異様さにもまして、一段と異様であったことに驚かされた。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「道中筋の諸大名や、甲府勤番支配達、余が腹心
股肱
(
ここう
)
のものと、膝を交えて懇談し、一大
変
(
へん
)
がえいたす際、一気に断乎味方するよう! ……」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
今も
爺
(
じい
)
の申した通り、この狭い洛中でさえ、
桑海
(
そうかい
)
の
変
(
へん
)
は
度々
(
たびたび
)
あった。世間一切の法はその通り絶えず
生滅遷流
(
せいめつせんりゅう
)
して、刹那も
住
(
じゅう
)
すと申す事はない。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
狂気
(
きやうき
)
した、
変
(
へん
)
だ、と
云
(
い
)
ふのは
言葉
(
ことば
)
の
切目毎
(
きれめごと
)
に
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はい
)
つた。が、これほど
確
(
たしか
)
な
事
(
こと
)
を、
渠等
(
かれら
)
は
雲
(
くも
)
を
掴
(
つか
)
むやうに
聞
(
き
)
くのであらう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
間
(
あいだ
)
には
随分
(
ずいぶん
)
泣
(
な
)
くことも、
又
(
また
)
笑
(
わら
)
うこともありましたが、ただ
有難
(
ありがた
)
いことに、
以前
(
いぜん
)
良人
(
おっと
)
と
会
(
あ
)
った
時
(
とき
)
のような、あの
現世
(
げんせ
)
らしい、
変
(
へん
)
な
気持
(
きもち
)
だけは
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
いや、せっかくよい
心
(
こころ
)
で、そうして
届
(
とど
)
けに
来
(
き
)
たのを、
変
(
へん
)
なことを
申
(
もう
)
してすまなかった。いや、わしは
役目
(
やくめ
)
がら、
人
(
ひと
)
を
疑
(
うたが
)
うくせになっているのじゃ。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
○
神
(
かん
)
去
(
さり
)
玉ひしのち
水旱風雷
(
すゐかんふうらい
)
の天
変
(
へん
)
しば/\ありて人の心安からず。是ぞ 菅公の
祟
(
たゝ
)
りなるらんなど風説しけるとかや。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
女優は自分の耳を疑ふやうに、戸を
押
(
お
)
し
開
(
あ
)
けてずつと入つて来た。も一度言つて置くが、その時は
恰度
(
ちやうど
)
六月であつた。小僧は
変
(
へん
)
もない顔をして言つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
また同じ景色を詠じて 天地にものの
変
(
へん
)
などありしごと梅連りて咲ける鎌倉 とも又 鎌倉の梅の中道
腰輿
(
えうよ
)
など許されたらばをかしからまし ともある。
晶子鑑賞
(新字旧仮名)
/
平野万里
(著)
フヽヽ
其
(
そ
)
の
桟留縞
(
さんとめじま
)
の
布子
(
ぬのこ
)
に、それで
宜
(
よ
)
い、
袴
(
はかま
)
は
白桟
(
しろざん
)
の
御本手縞
(
ごほんてじま
)
か、
変
(
へん
)
な姿だ、ハヽヽ、のう
足袋
(
たび
)
だけ新しいのを持たしてやれ。弥「ぢやア
往
(
い
)
つて
参
(
まゐ
)
ります。 ...
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今日はついでにその人の処へ行って御機嫌を
伺
(
うかが
)
っておこうと一方の病気見舞は一方の御機嫌伺いと
変
(
へん
)
じた。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
山の中があんまり
寂
(
さび
)
しいので、
気
(
き
)
が
変
(
へん
)
になって、
犬
(
いぬ
)
が
狂
(
くる
)
い
出
(
だ
)
したのだと、りょうしは
思
(
おも
)
ったのでしょう。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
疼痛
(
とうつう
)
とは
疼痛
(
とうつう
)
の
活
(
い
)
きた
思想
(
しそう
)
である、この
思想
(
しそう
)
を
変
(
へん
)
ぜしむるが
為
(
ため
)
には
意旨
(
いし
)
の
力
(
ちから
)
を
奮
(
ふる
)
い、しかしてこれを
棄
(
す
)
てて
以
(
もっ
)
て、
訴
(
うった
)
うることを
止
(
や
)
めよ、しからば
疼痛
(
とうつう
)
は
消滅
(
しょうめつ
)
すべし。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
お母さんからこの間話して置いた通り、
先方
(
むこう
)
のお母さんという人が評判のむずかし屋だそうだから、途中で
何
(
ど
)
う
変
(
へん
)
げるかも知れない。しかし
大切
(
だいじ
)
は充分取ってある。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
怪物
(
かいぶつ
)
でなくて、なんだろう?
科学
(
かがく
)
が
発達
(
はったつ
)
した、いまの世の中に、
東洋
(
とうよう
)
の
忍術使
(
にんじゅつつか
)
いじゃあるまいし、
姿
(
すがた
)
がみえない
人間
(
にんげん
)
がいるなんて、これは、たしかに
変
(
へん
)
だ。
奇怪
(
きかい
)
だ!
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
最初
(
さいしょ
)
、
鉛筆
(
えんぴつ
)
も
左手
(
ひだりて
)
でしたが、
字
(
じ
)
の
形
(
かたち
)
が
変
(
へん
)
になってしまうので、これも
右手
(
みぎて
)
に
持
(
も
)
つ
癖
(
くせ
)
をつけたのです。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
依
(
よっ
)
て更に出直して「大丈夫」ト
熱気
(
やっき
)
とした
風
(
ふり
)
をして見て、歯を
喰切
(
くいしば
)
ッて見て、「一旦思い定めた事を
変
(
へん
)
がえるという事が有るものか……しらん、止めても止まらんぞ」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
或は西南の
騒動
(
そうどう
)
は、一個の
臣民
(
しんみん
)
たる西郷が
正統
(
せいとう
)
の政府に対して
叛乱
(
はんらん
)
を
企
(
くわだ
)
てたるものに過ぎざれども、
戊辰
(
ぼしん
)
の
変
(
へん
)
は京都の政府と江戸の政府と
対立
(
たいりつ
)
して
恰
(
あたか
)
も両政府の
争
(
あらそい
)
なれば
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
シューラはすっかり
喜
(
よろこ
)
んでしまった。
新
(
あたら
)
しいシャツを
着
(
き
)
るのは、とてもいい
気持
(
きもち
)
だった——ごわごわして、ひやりとして、
変
(
へん
)
に
肌
(
はだ
)
をくすぐるのが、おもしろくってたまらない。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
おやおや、
変
(
へん
)
なことをするわいと、なおも二人が一生懸命、天窓にしがみついてみていると、小男はその
鉤棒
(
かぎぼう
)
で高いところにあるメイン・スイッチをひっかけて切ってしまった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
まるで
相手
(
あいて
)
の返事をするのをおたがいに待たないのであった。ガスパールおじさんはかれらの
変
(
へん
)
な様子には気がつかないようであった。この人たちは気がちがったのではないかしら。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「ああみんなは
僕
(
ぼく
)
の
顔
(
かお
)
があんまり
変
(
へん
)
なもんだから、それで
僕
(
ぼく
)
を
怖
(
こわ
)
がったんだな。」
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
兵甲を以て国威を張るは
変
(
へん
)
なり。兵甲は
寧
(
むし
)
ろ国家を弱め、人心を危うするに足るも、以て
大
(
おほい
)
に国力を養ひ、列国に
覇
(
は
)
たらしむる者にあらず。国の
本真
(
ほんしん
)
は気にあり。気若し備はらば
業
(
げふ
)
挙らむ。
想断々(2)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
冬の日の弱い
日影
(
ひかげ
)
を、くもり
硝子
(
ガラス
)
と窓かけで更に弱めに病室の中で、これが今朝生れたといううす赤い
柔
(
やわら
)
かい骨も何もないような肉体を手に受けとらせられると、本当に
変
(
へん
)
な気もちになる。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
特に封建
制馭
(
せいぎょ
)
の道
未
(
いま
)
だ
全
(
まった
)
からず、各大名の野心あるもの、あるいは宗教を利用し、もしくは利用せられ、あるいは外邦と
結托
(
けったく
)
し、あるいは結托せられ、
不測
(
ふそく
)
の
変
(
へん
)
生
(
しょう
)
ずるも
未
(
いま
)
だ知るべからず。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
禹
(
う
)
江
(
こう
)
を
渡
(
わた
)
る
時
(
とき
)
、
蛟龍
(
かうりよう
)
船
(
ふね
)
を追ふ、
舟中
(
しうちゆう
)
の
人
(
ひと
)
皆
(
みな
)
慴
(
おそ
)
る、
禹
(
う
)
天を仰いで、嘆じて
曰
(
いは
)
く、
我
(
われ
)
命
(
めい
)
を天に
享
(
う
)
く、力を尽して、万民を労す、生は
寄
(
き
)
なり、死は
帰
(
き
)
なりと、
龍
(
りよう
)
を見る事、
蜿蜓
(
えんてい
)
の如く、
眼色
(
がんしよく
)
変
(
へん
)
ぜず
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
それを
又
(
また
)
押返
(
おしかへ
)
して
何
(
なに
)
か
附加
(
つけくわ
)
へるのも
変
(
へん
)
だつたので
其
(
そ
)
れには
黙
(
だま
)
つてゐたが
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
あれ? わかつた! ピチクン あんた
変
(
へん
)
なボタンを
踏
(
ふ
)
みつけてゐるわ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
冬に
至
(
いた
)
りて
帰蟄
(
きちつ
)
する者なればなり、
且
(
か
)
つ一行二十七名の多勢なれば、如何なる
動物
(
どうぶつ
)
と雖も皆
遁逃
(
とんとう
)
して
直
(
ただ
)
ちに
影
(
かげ
)
を
失
(
しつ
)
し、
敢
(
あへ
)
て
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
ふるものなかりき、
折角
(
せつかく
)
携帯
(
けいたい
)
せる三尺の
秋水
(
しうすゐ
)
も
空
(
むな
)
しく伐木刀と
変
(
へん
)
じ
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
今
一三一
豊臣の威風四海を
靡
(
なみ
)
し、
一三二
五畿七道
一三三
漸
(
やや
)
しづかなるに似たれども、
一三四
亡国の義士
彼此
(
をちこち
)
に
潜
(
ひそ
)
み
竄
(
かく
)
れ、或は大国の
主
(
ぬし
)
に身を
托
(
よ
)
せて世の
変
(
へん
)
をうかがひ、かねて
一三五
志
(
こころざし
)
を
遂
(
と
)
げんと
策
(
はか
)
る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
いわんや今後敵国
外患
(
がいかん
)
の
変
(
へん
)
なきを
期
(
き
)
すべからざるにおいてをや。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
行き逢へる張督軍の
変
(
へん
)
なども沙ぼこりすと見て過ぐるのみ
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「
変
(
へん
)
だね!
誰
(
だれ
)
にもそんなこと聞いたことがないよ。」
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
幼年の理想は今いかに
変
(
へん
)
じたか
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
しかし、
本能寺
(
ほんのうじ
)
の
変
(
へん
)
とどうじに、
異国
(
いこく
)
の
宣教師
(
せんきょうし
)
たちは信長というただひとりの
庇護者
(
ひごしゃ
)
をうしなって、この南蛮寺も
荒廃
(
こうはい
)
してしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(
街道
(
かいどう
)
のはずれが
変
(
へん
)
に白くなる。あそこを人がやって来る。いややって来ない。あすこを犬がよこぎった。いやよこぎらない。
畜生
(
ちくしょう
)
。)
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
母の病気に違ないと思ひ込んで、驚ろいて飛んで帰ると、母の方では
此方
(
こつち
)
に
変
(
へん
)
がなくつて、まあ結構だつたと云はぬ許に
喜
(
よろ
)
こんでゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
○
神
(
かん
)
去
(
さり
)
玉ひしのち
水旱風雷
(
すゐかんふうらい
)
の天
変
(
へん
)
しば/\ありて人の心安からず。是ぞ 菅公の
祟
(
たゝ
)
りなるらんなど風説しけるとかや。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
電話で、新道の
一
(
ある
)
茶屋へ、宮歳の消息を聞合せると、ぶらぶら病で寝ていたが、昨日急に、
変
(
へん
)
が
変
(
かわ
)
って世を去った。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
滄桑
(
そうそう
)
の
変
(
へん
)
と云う事もある。この東京が森や林にでもなったら、御遇いになれぬ事もありますまい。——とまず、
卦
(
け
)
にはな、卦にはちゃんと出ています。」
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
じぶんが
通
(
とお
)
ると、
人々
(
ひとびと
)
はそら
変
(
へん
)
なやつが
来
(
き
)
たといわんばかりに、
窓
(
まど
)
をしめたり、すだれをおろしたりしました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
同じ名前は
変
(
へん
)
だと思つたから、「お
母
(
つか
)
さん、こゝに同じ名前があるが、
是
(
これ
)
は
何
(
ど
)
ういふ
訳
(
わけ
)
だらう」と聞くと
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
変
常用漢字
小4
部首:⼡
9画
“変”を含む語句
変化
大変
変遷
相変
変物
異変
風変
変更
変形
不相変
有為転変
変貌
面変
変改
変若水
変名
変若
変種
豹変
唐変木
...