ひょん)” の例文
旧字:
人間にゃあひょんな気性があっての、三つ四つから物を画く。形にならねえ物をかく。三つ児の魂百までだ、それが抜けねえ。ええか、もっとも十人十色、形あ違う。
「小信様! お見かけするところ、あなたあひょんな御様子だがこりゃあまあいったいどうなすったというので——あの出羽、いや、祖父江出羽さまのお眼に留まって、田万里から伴れ出されてから、今までどこにどうしてお暮らしなされた——。」
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)