大晦日おほつごもり)” の例文
我国にて塩引にしたるを大晦日おほつごもりせちには用ひざる家なし。又病人にもくはす。他国にて腫物できものにいむは、これになれざるゆゑにやあらん。
十二月大晦日おほつごもりに持行けるが四郎右衞門其日は殊の外勘定に取込居とりこみをり三郎兵衞の來りても碌々ろく/\挨拶あいさつもせず帳合ちやうあひ爲居なしゐたりし所へ三郎兵衞右の金百兩を返濟しければ其儘そのまゝ硯筥すゞりばこの上に置て下女に申付さけさかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(諸国はなし、巻一の三、大晦日おほつごもりはあはぬ算用)
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)