“鋳抜”の読み方と例文
旧字:鑄拔
読み方割合
いぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺された福島嘉平太はまだ五十そこそこ、武芸で鍛えた身体は、鉄で鋳抜いぬいたように見事なものです。
下女は何とも云わずに御辞儀おじぎをして立って行く。白足袋しろたびの裏だけが目立ってよごれて見える。道也先生の頭の上には丸く鉄を鋳抜いぬいた、かな灯籠どうろうがぶら下がっている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)