“鋳出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いだ71.4%
ちゅうしゅつ14.3%
ゐだ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
使いをやって正金しょうきん銀行で換えた金貨は今鋳出いだされたような光を放って懐中の底にころがっていたが、それをどうする事もできなかった。葉子の心は急に暗くなった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
どうぞ、とくと御覧を願います。表面に鋳出ちゅうしゅつされております花冠を戴いた像は、ユリウス・ケーザルではありませぬ。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
さういふ時爺いさんは紋に Constantia et fidelitas といふラテン語の鋳出ゐだしてある、銀の控鈕ボタンの附いてゐる、古い、地の悪くなつたリフレエ服を着て
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)