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ふりがな文庫
“
青銅
(
ブロンズ
)” の例文
泣く筈のない
青銅
(
ブロンズ
)
の鶴が鳴いた天変不可思議も、安亀が「唄う鶴の噴水」の会を壊しに来た理由も、何もかも、すっかりこれで判る。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
あはれ
騎士
(
ナイト
)
が戦ひに破れし
青銅
(
ブロンズ
)
の盾にふりそゝぐ
銀
(
しろがね
)
の涙ともならば、と祈らむにも力は尽きぬ——金の
紘
(
つる
)
もて張れるわが喜びの琴は
嘆きの孔雀
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
高い
青銅
(
ブロンズ
)
で出来た燭台が置かれてある、室内は暖炉の温か味で程よくなっている、傍の肱掛け椅子には逞ましい馬丁風の男が二人睡っている。
頸飾り
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
「君が自分で説明したら
可
(
い
)
いぢやないか、君は
何時
(
いつ
)
だつたか、
青銅
(
ブロンズ
)
で馬の
模型
(
モデル
)
を作りかけて鋳上げる事もしないで、
打捨
(
うつちや
)
り
放
(
ぱな
)
しにしたぢやないか、いい
恥晒
(
はぢさら
)
しだね。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
見ると
青銅
(
ブロンズ
)
のビーナスの像の下に、白い寝巻を着たみのりがべったりと床に
坐
(
すわ
)
っていた。
宝石の序曲
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
▼ もっと見る
彼女等は
青銅
(
ブロンズ
)
のやうにつや/\して灰褐色であつた。
氷島の漁夫:01 氷島の漁夫
(旧字旧仮名)
/
ピエール・ロティ
(著)
格別怪しむようなこともなくそのまま見過ぎて池の傍を立去ろうとしたとたん
青銅
(
ブロンズ
)
の鶴は世にも清らかな声で歌を唄い出したのである。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それこそ重苦しい
青銅
(
ブロンズ
)
の胸像のやうに浮びあがるのであつた。
心象風景(続篇)
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
噴水の鶴は寂然たる
青銅
(
ブロンズ
)
の羽根を張り、天心に嘴を差しのばし、夜目にもしろい幽玄な水の穂をキラキラと夜空に噴き上げている。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“青銅”の意味
《名詞》
青銅 (せいどう)
銅と錫の合金。
(接尾辞的に)銅合金一般の代名詞。
(古)銭の別称。
(出典:Wiktionary)
“青銅”の解説
青銅(せいどう、英、仏、独、葡: bronze ブロンズ)とは、銅Cu を主成分としてスズSn を含む合金である。
(出典:Wikipedia)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
銅
常用漢字
小5
部首:⾦
14画
“青銅”で始まる語句
青銅像
青銅瓦
青銅時代
青銅器
青銅鍋
青銅器時代
青銅色
青銅器時代以後